「おい四号」 名前を呼ばれた四号は振り向いた。 四号を呼んだ十三号は、銃を構えて立っていた。 「うわあっ」 四号はひっくり返ってしりもちをついた。 十三号は笑って四号を助け起こした。 四号は言った。 「いきなりなんだよ」 十三号は笑いながら言った。 「わるいわるい。かるい冗談だよ」 十三号は銃を上に向けて、引き金をひいた。 パンっという軽い音と一緒に、小さな四角に切られたカラフルな紙やリボンが一斉に飛び出した。 四号は言った。 「なんだ、クラッカーか」 十三号も言った。 「そうだよ、クラッカーだよ」 「ああ、ビックリし」 パンッ。 いい音がした。 四号の額には、小さな穴が開いていた。 銃からは、細い煙が吹いていた。 四号は大きくのけぞり返って、そのまま地面に倒れこんだ。 「一発目はな」 |